会長挨拶
第38回日本エンドメトリオーシス学会学術講演会
会長 竹下 俊行
日本医科大学産婦人科 教授

この度、第38回日本エンドメトリオーシス学会学術講演会を私ども日本医科大学産婦人科学教室でお世話をさせて頂くことになりました。エンドメトリオーシス研究会に端を発した本学術講演会も第38回を数え、産婦人科領域の中でも古株の学会になってきました。このような歴史のある学術講演会のお世話をさせて頂き、大変光栄に存じています。

子宮内膜症は、疼痛を主症状として生殖年齢にある女性のQOLを著しく低下させるばかりでなく、不妊の原因となり女性のライフステージの様々な局面で問題を投げかけます。最近では卵巣チョコレート嚢胞の癌化が注目され、まさに女性の一生を大きく左右する疾患と認識されています。そこで今回学会のテーマとして、「子宮内膜症のlife-long managementを考える」を掲げました。複数のシンポジウム、ワークショップ、パネルディスカッション、プレナリーセッション、ディベートセッションを企画し、その中で思春期からlate reproductive ageにおける子宮内膜症を巡る諸問題、卵巣チョコレート嚢胞の癌化、深部子宮内膜症の外科的治療、不妊をめぐる問題、遺伝子や基礎研究成果、最新の治療法などに焦点を当てました。それぞれ、わが国を代表するエキスパートの先生方に講演をお願いしましたので、ホットなディスカッションが期待できると思います。パネルディスカッション「思春期子宮内膜症をめぐる諸問題」では、衆議院議員の宮川典子先生にご登壇いただき、「国としての取り組み」をお話しいただきます。また、特別講演にはフランスからMichel Canis教授をお招きしました。来日は初めてとのことですが、エキサイティングな講演が聴けるものと、私自身大変楽しみにしています。

学術講演会場となる東京コンベンションホールは、中央通りに面して銀座4丁目交差点まで徒歩圏内であり、地下鉄京橋駅に直結する抜群の交通利便性を誇る施設です。夜の銀座を含め、学会を総合的にお楽しみいただければと存じます。

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